DIY Air Hockey Table Top
by Yohei Fukuma in Living > Toys & Games
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DIY Air Hockey Table Top
家庭用エアホッケー台を設計&製作してみましたので過程を共有致します。
動機:
元々50x30cm程度の製品を購入しそこそこ楽しめていたのですけど、最近仕事やゲームセンターで大型エアホッケーを遊ぶ機会ありとても面白く、180 x 90 cmサイズなエアホッケーテーブルを、ホームセンターと100均の素材で作ってみることにしました。
市販の大型&素敵なエアホッケー台はとても高額で重い様子。業務用だとさらに重く、設置後の移動も大変そうでした。
設計
エアホッケーをDIYするにあたり下記URLなどを参考にさせて頂き設計致しました。
https://diyers.co.jp/articles/airhockey_s
https://www.instructables.com/id/DIY-Air-Hockey-Ta...
事例は他も含め多数あるものの、自宅に工房用の工作設備を持つ方が多い様子で日本の一般家庭だと難易度高そうで、今回はホームセンターでのパネルソー加工と自宅での安価な手持ち加工機で製作できるよう設計配慮しました。また狭い家屋で邪魔になったら気軽に避けられるよう、テーブル天板のみ製作し、脚は既成のものを利用する事を考えました。
エア供給は静かさや手軽さを考え、当時6000円程度の家庭用サーキュレーター:TWINBIRD KJ-D997Bを使用しました。
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材料購入と店頭加工
早速ホームセンターに伺い材料を購入します。
今回は下記材料を買いました。
購入材料と員数、参考価格
@ホームセンター
ラワンランバー 1825x915x18mm 1pcs ¥2,590
プリント合板 1825x915x2.5mm 1pcs ¥2,190 …木目調がこの価格。白プリント合板は¥999でした。
ホワイトウッド 2x4 6F 38x89x1820mm 3pcs ¥1,107
ホワイトウッド 1x2 6F 19x38x1820mm 1pcs ¥299
隙間テープ(日東 686) 10x10x2000mm 1pcs ¥219
参考総額:¥6,405
材料購入時、ホームセンターの加工ルームでパネルソーによる下記カットをお願いします。
ちなみに当方が今回利用したホームセンターは10カットまで無料、以降40円でした。
プリント合板 1825x915x2.5mm …1744 x 834mmにカット依頼(2カット)
ホワイトウッド 2x4 6F 38x89x1820mm
…2pcsを73 x 38 x 1820 mmにカット依頼
端材な14 x 38mm材 を 1744 mmにカット依頼(3カット)
…1pcsを73 x 38 x 834 mm x2pcsにカット依頼
端材な14 x 38mm材 を 806 mmにカット依頼(4カット)
ラワンランバー 1825x915x18mm …無加工
ホワイトウッド 1x2 6F 19x38x1820mm …カット数かかるため自宅で加工
併せて、今回用いた汎用材料や工具も記載しておきますので
自宅に無いものは一緒に買ったり、工具をホームセンターでレンタルするのがお勧めです。
木ねじ 65mm …75本400円くらい
強力両面テープ 18mm x 1mm厚 …100均で購入可
木工用ボンド 60-120g …100均で購入可
ブライワックス ジャコビアン …オススメワックス、3000円くらい
ジグソー …3000円くらいから。
ドリルドライバー …2000円くらいから。今回の作業だと軽いものがお勧め。
ドリル刃(φ1.5~2.0mm) …1000円くらいから。ドリルドライバー同梱品でも可。
紙やすり …100均で購入可
定規 …1mアルミ製が1300円くらいから。100均の50cm定規でも代用可
鉛筆・消しゴム
自宅加工
材料を持ち帰り、自宅加工を行います。
試行錯誤しながらだったので今回の製作順序と異なりますが、概ね下記の順番で良さそうです。
・ランバーコア材(15mmt)中央に丸穴(今回はφ210mm、サーキュレーターのサイズに依存)を開けます。
・73 x 38 x 834 mmな2x4材2pcsの中央に300x35mmの凹部分を作ります。
・4辺のフレームをランバーコア材に組み木ねじで締結し、組立つつ細穴加工の台にします。
・プリント合板(2.5mmt)に細穴の目付を行います。今回私達は2cm単位で、鉛筆で格子を書きました。
・プリント合板(2.5mmt)に細穴をあけます。今回私達はφ1.5mmの穴をあけました。穴径はサーキュレーターの性能次第なのですけど大きすぎると内圧下がり、うまく浮かなくなる旨製作したから情報頂いていますのでご注意ください。
穴は3500つ弱となり、6時間程度かかったので、交代で実施したり、軽いドリルドライバーを用るのがお勧めです。
・穴をあけたら鉛筆で描いた格子を消しゴムで消します。また穴開けの際にできたかえりの凸は細かい紙やすり(#400~1000)で優しく削るとパックの滑りが良くなりました。
・1x4材を4cm程度に細かく切り、中央部の個片柱を作ります。
組立と彩色
続いて組立と彩色を行います。
・4辺のフレームの内側に木工用ボンドを塗り、気密を確保します。
その内側に周辺部の柱になるよう4辺の枠を貼ります。
・中央部の個片柱を配置します。今回私達は9x4=36つ配置し、0.2mm程度の薄い汎用両面テープで貼付しました。
・周辺部の柱及び中央部の個片柱の天面にクッション両面テープを2重に貼付します。
(最初1重に貼付したのですが使用しているうちに剥がれ、2重にしたら剥がれなくなりました。)
・細穴付のプリント合板をかぶせて4周を抑えて密封し、完成です!
・好みに応じて彩色します。今回私達はブライワックス(ジャコビアン)でワックスがけしました。
動作確認と課題抽出
いよいよ動作確認です!
無事にパックは浮き、楽しさは十分で家族全員大興奮!
私達はスムーズにゲームするために以下の課題を確認し、対策することにしました。
・パックが空中に飛んで行きやすい。
私達が最初に購入したパックが薄く、マレットにフェルトが直接貼られているためか
すぐにフェルトがめり込みパックの芯を叩けないため跳ねたり、飛んだりしやすい様子でした。
対策としてマレットとフェルトの間に5mmtのアクリルを貼付したり、
パックを3.5mmtのものから5.0mmtのものに変えると改善しました。
最初に用いたパック…https://www.amazon.co.jp/dp/B07D3FGWGT に同梱されていたもの(65mmφ,3.5mmt)
次に用いたパック…https://www.amazon.co.jp/dp/B06WVQNZV2 に同梱されていたもの(65mmφ,5.0mmt)
・パックがゴールすると遠くに行ってしまう。
・体が前のめりになるとゴールするのを邪魔してしまう。
当初ゴールを設ける事を考えていなかったのですけど、ゴールするととても遠くに飛んで行ったり、
エキサイトして手や体が前のめりになってゴールをふさいでしまう事が頻発してしまい、
より楽しくプレイするにはゴールを作る方が良さそうかなと再認識しました。
もしこの時点でパックが浮かない場合は下記など検討すると良さそうです。
気密性確保1:サーキュレータと穴の間に10mm厚のふかふかな隙間テープを貼りました。
気密性確保2:木枠を組んだ折に木工用ボンドを十二分につけて空気漏れを防ぎました。
気密性確保3:1mm厚のクッション性があるダイソー100円両面テープを4辺に貼り、空気漏れがないよう気を付けてカットしました。最初中央の柱に両面テープ付けずに止めてみたところ空気を入れたら結構膨らんじゃいまして、一度剥がして各柱にも両面テープを貼りました。
サーキュレーター選定:下記サーキュレーターは結構羽根が深く空気を遠くまで運べていそうです。逆に、自宅に他にあった2000円前後の扇風機と似たサーキュレーターだとほとんど圧力が作れませんでした。 https://www.amazon.co.jp/dp/B0060QZGUM/
ちなみに頂いた報告だと格子穴の直径を広げると内部気圧を上げにくくなりデメリットもありそうで、拡大は慎重に行ったほうがよさそうです。
ゴールの設計と製作
パックの落ち方を想像しながら2種のゴールを設計し、仮組して試してみたところ
パックが垂直に落ちてくる方が取り出しやすく、凸量も少なかったのでこちらを採用することにしました。
製作手順はざっくり下記になります。
・PDFデータに従い、ダイソーMDF(400x300x6mm)を3枚用いレーザーカットします。
・3Dデータや写真に従い組めるか確認します。90°より鈍角な接合部は干渉領域あり、やすりで削って合わせます。
・木工用ボンドで貼り合わせ、養生テープで仮固定して1晩寝かせます。
・凸部をやすりで整え、天板とぶつかる部分にフェルトテープを貼って完成です。
動作確認2とテーブル天板利用
パックがゴール
後ろ、遠くに飛んでいる体にあって困る事もなくなり、より楽しくプレーできています。ゴールが出来て動作確認をしている様子を紹介します。
現状脚はイケアのサイドテーブルLACKに100均の滑り止めシートを敷いて利用しています。
https://www.ikea.com/jp/ja/catalog/products/70352937/
サーキュレーターは段ボールの空き箱で高さを合わせ差し込んでいます。
普段はエアホッケー用に用いているのが、天板をひっくり返すと普通の机のように使える、重量も軽いので小学生2人で対応できる様子です。
天板中央の穴用蓋はセリアの桐合板+ MDFをレーザーカットし、天板と同じワックスで上げました。
大型な遊具は製作初体験で色々不安もあったのですけど、作ってみると家族協力してDIYできる範囲で、費用も高額にならず、製作後も継続的に遊べて満足度高かったです。興味を持っていれた方は製作ご検討頂けるものも嬉しいです。
ダイジェスト動画
その後ダイジェストムービーを作ってみました。良ければご覧ください!
プレイ動画3
久しぶりに子供たちが遊んでいる様子を撮ったのでYoutubeに上げておきました。良ければご覧ください!